こんにちは。
今日は4月1日、エイプリルフールですね。
しかしコロナの影響もあり毎年恒例の企業のエイプリルフールネタも自粛ムード。
毎年グーグルのエイプリルフールネタを楽しみにしていたのですが残念です。
来年に期待します。
今日は製造業の欠勤について書きます。
製造業の経験者の方は欠勤するとすごく怒られるのを見たり、聞いたり、経験したりということがあると思います。
それこそ今の管理担当を７年経験している私も、欠勤の連絡をいれてここでは書けないような、それこそ「嘘だろ・・・」って怒られ方もしています（笑）
なんでそんな怒るんだよ！体調悪いから仕方ないだろ！
と思われる方、気持ちわかります。
今回はなぜそんなに怒られるのかお教えしたいと思います。
■製造業はQCDSで成り立っています。
製造業の基本はQCDSです。あまり聞き慣れない言葉ですよね。
Q＝Quality(品質)
C＝Cost(価格・コスト)
D＝Delivery(納期)
S＝Safety（安全）
この略語がQCDSです。
製造に関わる方は覚えといたほうがいいですよ。
この４つの考えで製造業は成り立っています。
■QCDSの実践には無駄は禁物
QCDSを進めていく、改善してくためには、「無駄」が命取りになります。
細かい計算をして、例えば、製品を１００個、納期まで作るには１０人作業者が必要となった場合、製造の考えとしてはその数以上の人数を入れたくないのです。
ですので、多めに人をいれて、休みが出たりしても対応できるようにしよう、という考えをしたくないのです。
とはいえ、有給の取得義務なども法律の改正で出てきたり、不測の事態に対応するために多めに人を抱えるところもありますが、あったとしてもそれも最小限で行っています。
その中で欠勤者が２人、３人と出たらQCDSがどうなるか考えてみましょう。
■品質
欠勤者が多く出たら確実に下がります。
下がるというより、悪くなります。人数が少ない分、ひとりひとりの作業量が増え、
細かいところまで気が回らなくなり、悪くなる可能性があります。
また、なれない作業をする人が出て、その部分でも品質が悪くなる可能性があります。
■コスト
コストが悪くなる可能性があります。人件費のコストは欠勤することで下がるかもしれませんが、品質が下がることで、不良品が増えます。不良品はコストとして換算。
使った部品や、いままでに関わった人件費などすべてが無駄になります。よってコストが悪くなります。
■納期
これも守られなくなってしまします。
人が少ないからと言って納品数が下がるということは有りません。
そして、作れる数に限界はあります。そのため、納期を守れなくなってしまう可能性があります。
■安全
こちらも大変ですね。
焦って仕事をして怪我をしてしまうなどよく聞きませんか？
人が少ないことで急いで仕事をし、怪我をしてしまうなど聞く話です。
欠勤をするとこのような影響が出るんですね。
製造業で初めて働いて、欠勤で怒られるというのにびっくりされる方も多いですが、
このような理由があるからなんです。
また、残念ですが、一部のズル休みをする人がいて派遣社員はズル休みをするというイメージが先行してしまっているのもあります。ちょっと損ですね。
とはいえ、派遣先の社員の方も体調不良、特に今の時期でしたら新型コロナウィルスの影響もあり、大事を取って休まれる方もいます。
ですので、大切なのは、休んだ日は取り戻せないので、次からは体調管理をしっかりして休まないで頑張ろうと思うことが大切です。
この大変さ、厳しさは製造業特有です。
徹底して無駄を排除し、利益を労働者や、消費者に還元するという動きを取っています。
誰がその作業に従事してもきちんとモノづくりができるように、徹底して作られたマニュアルやルール、標準作業書によって、経験がない人が作ってもきちんと製品が作られる。無駄を無くす製造業の努力と工夫です。
人手不足が重なって、製造業の時給がかなり高騰しています。それもあり、未経験から製造業へ応募する方が増えてまいりました。
そして、製造業の厳しさに直面して、製造業以外に転職されることもそれに比例して増えました。そして、他業種への転職を検討した時に、未経験でも効率よく高収入を見込める業種があまりないことに気づく方も多いです。
確かに製造業の厳しい部分はありますが、そんなときは管理担当者を頼ってください。
私も、体調不良で休んで現場に行きづらいという派遣スタッフと一緒に朝出勤することも何度も有りました。そんな時、派遣先の社員の方から、病み上がりだけど大丈夫？きつかったら言ってね。など優しく声をかけてもらったりもありました。
まずは担当者に相談してみてください。
そのために我々がいますので、頼ってください！