節分

こんにちは^^事務員の坂部です。

節分とは、「鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事」です。
立春の前日ですが、立春の日付は年により異なるため2月3日とは限らないそうです。

二十四節気において立春は新年の始まりで、節分は大みそか的な日。
旧暦の大みそかとも日付が近く、時に重なることもあったそうです。
江戸時代までは同じように一年の締めくくりの日でした。

鬼を追い払う行事は、「おにやらい」(追儺)という宮廷の行事が発祥。
殿上人(てんじょうびと)と呼ばれる身分の高い貴族が、
桃の弓、葦の矢を持ち、鬼に扮した家来たちを追いかけて逃走させる…
というものでした。



おにやらいは、宮中ではだんだん廃れて行われなくなるのですが、
各地の寺社が形を変えつつ受け継ぎ、庶民にも浸透していきました。



地方や家庭によってさまざまな風習がありますが、
節分には正しい豆まきの方法があるそうです。



①豆はお供えしておく
霊力が宿った「福豆」なので、豆まき開始までは神棚などにお供えします。
神棚がなければ高い場所へ。
豆は火が通ったものを用意します。
拾い忘れて芽が出ると、縁起が悪いとされています。
市販の豆はほとんどが炒り豆なので安心して豆まきに使用できます。

②時間は夜
鬼は夜に訪れると考えられているため、夜に豆まきを行います。

③奥の部屋から豆をまいていく
窓やドアの外に向かって「鬼は外」とまいていきます。 まいたらすぐ窓・ドアを閉めて、 鬼が戻らないようにし、
室内に向かって「福は内」とまきます。 これを玄関まで繰り返します。

④年齢の数だけ豆を食べる
自分の年齢と同じだけ「年取り豆」を食べます。
新年を迎えるため(または数え年で数えるため) 「年齢+1」とも言われています。



食べきれなかった場合は、 熱いお湯を注いで「福茶」にして飲めば、 食べたのと同じ効能だそうです。 豆を香ばしく炒り直し、 塩昆布や梅干しを入れて塩味を利かせると美味だそうです。



節分という言葉には、「季節を分ける」という意味があるのだそうです。
昔の日本では、春は一年のはじまりとされ、特に大切にされたようです。
そのため、春が始まる前の日、つまり冬と春を分ける日だけを節分と呼ぶようになったそうです。

暦の上では春☆彡 春の到来が待ち遠しいですね!

【参考文献】 佐藤健一郎、田村善次郎『祈りの民俗誌』八坂書房